2026年10月7日(水)、よしな薬局(大阪市城東区)とアストラサナ・ジャパン株式会社の共催で、医師・正高佑志先生を講師に迎えたオンラインセミナー「エビデンスから考える 減薬のすすめ」を開催しました。2026年5月の「お医者さんがするCBDの話」に続く、よしな薬局様との共催セミナー第2弾です。
今回は、薬局薬剤師をはじめとする医療従事者を主な対象としました。調剤報酬で「服用薬剤調整支援料」などが設けられ、患者さんの服薬状況を見直して医師に提案する薬剤師の役割は年々大きくなっています。セミナーでは、その提案の土台となる「薬の効果をどう評価するか」を研究データから学びました。
開催概要
- テーマ:エビデンスから考える 減薬のすすめ
- 日時:2026年10月7日(水)21:00〜22:15
- 形式:オンライン(Zoom)/参加無料
- 講師:正高 佑志 医師(日本臨床カンナビノイド学会 副理事長/一般社団法人 Green Zone Japan 代表理事)
- 共催:よしな薬局、アストラサナ・ジャパン株式会社
セミナーの内容
1. 日本の医療の現状 ― なぜ薬は増え続けるのか
はじめに、日本の医療と薬物療法の現在地を整理し、高齢になるほど服用する薬が増えていく背景について解説しました。薬を「出す・飲む」ことが当たり前になっている現場で、改めて「なぜこの薬を使うのか」を問い直すことが、セミナー全体のテーマです。
2. 治療必要数(NNT)の考え方
NNT(Number Needed to Treat:治療必要数)は、ある薬を何人に使うと1人に効果が得られるかを示す指標です。数字が小さいほど、少ない人数で効果が得られることを意味します。正高先生は、抗うつ薬、抗凝固薬、認知症治療薬などの論文データをNNTで示し、薬の効果を「何%改善」ではなく「何人に1人」という具体的な数字で捉える視点を解説しました。
3. ポリファーマシー解消に向けたアプローチ
複数の薬を長期間服用するポリファーマシーでは、薬の数が増えるほど副作用などのリスクも積み重なります。減薬は薬をやめること自体が目的ではなく、一つひとつの薬のメリットとデメリットをエビデンスで見直し、医師・薬剤師・患者さんが話し合いながら処方を整えていく取り組みとして紹介されました。
4. カンナビノイド医療・CBDの可能性
後半では、海外でのカンナビノイド医薬品(医療用大麻)の位置づけや研究の動向、日本で流通しているCBD(カンナビジオール)について、医師の立場から解説がありました。作用や感じ方には個人差があり、研究は現在も進められています。
5. 質疑応答
最後の質疑応答では、参加者の皆さまから現場に即した質問が寄せられ、正高先生が一つひとつ回答しました。
参加者アンケートより
終了直後のアンケートでは、回答者全員から「大変満足」または「満足」との評価をいただきました。
印象に残ったトピックとしては、「日本の医療の現状」と「カンナビノイド医療・CBDの可能性」を挙げる声が特に多く、NNTの考え方やポリファーマシー解消に向けたアプローチ、質疑応答にも関心が寄せられました。日頃感じている課題では、「医師への減薬提案のエビデンスや伝え方」が最も多く、薬剤師の皆さまが処方の見直しに主体的に関わろうとされている様子がうかがえました。
ご感想(一部抜粋)
「とてもおもしろかったです!海外には興味深い論文がたくさんありますね。抗うつ薬のNNTは知っていましたが、抗凝固薬、認知症治療薬の結果は衝撃でした。」(薬局薬剤師)
「具体例が分かりやすく、聞きやすかったです。」(薬局薬剤師)
今後聞いてみたいテーマとして、睡眠障害、皮膚・呼吸器・循環器の疾患、痛みやしびれ、病気の予防に向けた取り組みなどのご要望もいただきました。次回以降の企画の参考にさせていただきます。
アーカイブ配信について
セミナーのアーカイブ動画は、Peatixでお申し込みいただいた方を対象に、2026年10月末まで限定公開しています。視聴方法はPeatixからのご案内をご確認ください。
共催・講師のご紹介
よしな薬局(大阪市城東区)
「薬に頼りすぎない体づくり」を理念に、分子栄養学や予防医学の観点から地域の健康を支えている薬局です。今回も企画・告知から当日の運営、アンケートの取りまとめまでご尽力いただきました。心より御礼申し上げます。
正高 佑志 医師
1985年生まれ。2012年医師免許取得。2017〜2019年 熊本大学脳神経内科学教室所属。2025年より聖マリアンナ医科大学 臨床登録医。研究分野は臨床カンナビノイド医学。2017年に一般社団法人Green Zone Japanを設立し、代表理事として研究と啓発活動を続けています。
- 著書:『お医者さんがする大麻とCBDの話』(彩図社)、『CBDの教科書』(ビオマガジン)
- 所属学会:日本内科学会、日本臨床カンナビノイド学会(副理事長)、日本てんかん学会(評議員)、日本アルコールアディクション医学会(評議員)
- アストラサナ・ジャパン株式会社 KOL
よくあるご質問
Q. NNT(治療必要数)とは何ですか?
A. ある治療で1人に効果が得られるまでに、何人を治療する必要があるかを表す指標です。数値が小さいほど、少ない人数で効果が得られることを意味します。薬の効果を、割合ではなく具体的な人数で捉えられるのが特徴です。
Q. ポリファーマシーとは何ですか?
A. 多くの薬を併用することで、副作用や飲み間違いなどの問題が起こりやすくなっている状態を指します。薬の数そのものよりも、一つひとつの薬が今の自分に必要かどうかを見直すことが大切です。
Q. 薬を減らしたいときはどうすればよいですか?
A. 服薬の中止・減量・変更は自己判断で行わず、必ず主治医や薬剤師にご相談ください。今回のセミナーも、医師・薬剤師と相談しながら処方を見直すための考え方を紹介したものです。
アストラサナ・ジャパンの取り組み
アストラサナ・ジャパンは、医療・薬学・ウェルネス分野の専門家と連携し、カンナビノイドに関する正確な情報の普及と、安心して製品を選べる環境づくりに取り組んでいます。今後も、薬局・医療従事者の皆さまとともに学びの機会をつくってまいります。
セミナーの共催や、薬局・クリニック関連施設・ウェルネス事業者さまからのお取り扱いのご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
※本記事は医療・健康に関する情報提供を目的としたものであり、CBDによる疾病の治療、医薬品の代替、服薬の中止・減量・変更を推奨するものではありません。服薬に関するご判断は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。


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