円形脱毛症・AGAにCBDは効果がある?最新研究から育毛の可能性を医師が解説【2023年研究】

✍️ 本記事は、アストラサナ・ジャパンのKOL(Key Opinion Leader)である 正高佑志医師 の執筆に基づいて作成されています。
CBDや大麻医療に関する最新の科学的エビデンスをわかりやすくお届けすることを目的としています。
なお、本記事の内容は特定の効果効能を保証するものではなく、診断・治療・予防を目的としたものではありません。


目次

円形脱毛症(Alopecia Areata)とは

主な症状と原因

突然、円形に髪の毛が抜け落ちる自己免疫疾患で、免疫が毛根を攻撃することで発症します。

発症のきっかけは、疲労・感染・ストレス・出産などさまざまですが、明確に原因が特定できないこともあります。アトピー性皮膚炎や甲状腺疾患を合併する例も少なくありません。

標準的な治療法

治療法としては、ステロイド外用、局所免疫療法、光線療法などがありますが、重症型(全頭型や汎発型)では治療が難しく、
標準治療が効きにくいケースも多いのが現状です。


男性型脱毛症(AGA)とは

AGAのメカニズム

AGAは、思春期以降に進行する脱毛症で、日本人男性の約30%に見られるとされます。
主因は男性ホルモン由来の DHT(ジヒドロテストステロン) で、これが毛周期の「成長期」を短くしてしまうことで髪が細く短くなり、薄毛が進行します。

現在の標準治療

現在はフィナステリドやデュタステリドなどの内服薬、ミノキシジル外用薬が標準治療として用いられています。


円形脱毛症とAGAの比較

項目円形脱毛症AGA
原因自己免疫疾患DHT(男性ホルモン)
発症パターン円形に脱毛生え際・頭頂部から進行
好発年齢全年齢思春期以降
標準治療ステロイド外用、局所免疫療法フィナステリド、ミノキシジル

毛髪とエンドカンナビノイドシステムの関係

CB1受容体の役割

研究では:

  • CB1受容体の刺激 → 脱毛を促進
  • CB1受容体の遮断 → 発毛を促進

といった作用が示唆されています。

CB1受容体と毛髪の関係

CB1受容体の状態毛髪への影響
刺激脱毛を促進
遮断発毛を促進

カンナビノイドと発毛の可能性

つまり、カンナビノイドは毛髪医療に活用できる可能性があるのです。


円形脱毛症とCBD・大麻の研究

症例報告(2023年、ポルトガル)

汎発性脱毛症を持つ15歳女性が、大麻を半年間使用したところ、頭髪の再生が認められた。

横断調査(2022年、米国)

1,087人の円形脱毛症患者を対象にしたアンケートで、65.9%が大麻使用経験あり、使用理由は「症状緩和」と「精神的苦痛の軽減」が中心。

円形脱毛症とCBD研究まとめ

研究対象結果
症例報告(2023年)15歳女性、汎発性脱毛症大麻使用半年で頭髪再生
横断調査(2022年)1,087名65.9%が使用経験あり、理由は「症状緩和」「精神的苦痛の軽減」

研究から見えてきたこと

これらの結果から、脱毛そのものへの直接効果はまだ不明確ですが、不安やストレスの軽減など「周辺症状」への有効性が注目されています。


AGAとCBDの研究

ケースシリーズ(2021年、米国)

AGA患者35名(男性28名、女性7名)にCBDリッチ軟膏を6か月使用したところ、毛髪数が 平均+93.5%増加。特に男性や頭頂部で効果が顕著だった。

AGAとCBD研究まとめ

研究対象期間結果
35名(男性28名、女性7名)6ヶ月毛髪数+93.5%増加、特に男性・頭頂部で効果顕著

標準治療との併用可能性

CBDは単独での効果だけでなく、ミノキシジルやフィナステリドなど標準治療との併用で相乗効果をもたらす可能性があります。

標準治療CBDとの併用
ミノキシジル相乗効果の可能性
フィナステリド相乗効果の可能性

まとめ

円形脱毛症やAGAは、心理的にも大きな影響を与える疾患です。

CBDや医療大麻に関する研究はまだ初期段階ですが、ストレス・不安の緩和を通じた間接的効果 や、CBD外用による毛髪増加 といった報告が出始めています。


今後さらに大規模な臨床研究が進めば、CBDが脱毛症治療の新しい選択肢になる可能性があります。


よくある質問(FAQ)

円形脱毛症にCBDは効果がありますか?

直接的な発毛効果はまだ不明です。
ただし、以下の可能性が示唆されています:

  • ストレス・不安の緩和を通じた間接的効果
  • 精神的苦痛の軽減(2022年の調査で使用理由の中心)

現在の研究状況

研究結果症例報告(2023年)15歳女性、大麻使用半年で頭髪再生横断調査(2022年)1,087名中65.9%が使用経験あり

これらはあくまで初期段階の研究であり、大規模な臨床試験が必要です。

AGAにCBDは効果がありますか?

CBD外用で毛髪数が増加したという報告があります。

研究結果

2021年の米国フロリダ州のケースシリーズでは以下結果となりました

項目内容
対象AGA患者35名(男性28名、女性7名)
使用期間6ヶ月
結果毛髪数が平均+93.5%増加
特に効果が顕著男性、頭頂部

標準治療との併用

CBDは単独での効果だけでなく、ミノキシジルやフィナステリドなど標準治療との併用で相乗効果をもたらす可能性があります。

重要: 標準治療との併用を検討する場合は、必ず医師に相談してください。

CBDの副作用はありますか?

外用の場合

一般的に副作用は少ない
軽度の皮膚刺激がまれに報告される

内服の場合

CBDを内服する場合は、以下の副作用が報告されています:

  • 眠気
  • 下痢
  • 食欲の変化
  • 疲労感

重要: 内服を検討する場合は、必ず医師に相談してください。

日本で購入できるCBD製品はありますか?

はい、健康食品・化粧品として流通しています。

日本での現状

項目詳細
合法性THC非検出の製品のみ合法
流通形態健康食品、化粧品
購入場所オンライン、専門店、一部ドラッグストア
注意点COA(成分分析証明書)でTHC不検出を確認

購入時の注意点

COA(成分分析証明書)の確認

  • THC不検出が証明されている製品を選ぶ
  • 第三者機関による検査結果が公開されているか確認

信頼できる販売元

  • 国内で正規流通している製品を選ぶ
  • 個人輸入はリスクがあるため避ける

製品タイプ

  • 育毛目的の場合は外用タイプ(オイル、クリーム等)を検討

重要: 日本では医薬品としての承認はなく、効果効能をうたうことはできません。

標準治療と併用できますか?

可能性はありますが、必ず医師に相談してください。

併用の可能性

2021年の研究では、CBDは標準治療との併用で相乗効果をもたらす可能性が示唆されています。

標準治療CBDとの併用注意点
ミノキシジル相乗効果の可能性医師に相談
フィナステリド相乗効果の可能性医師に相談
デュタステリド不明医師に相談

併用時の注意点

1.必ず医師に相談
特に内服薬を使用している場合
予期しない相互作用の可能性

2.段階的に導入
一度に複数の新しい治療を始めない
効果と副作用を慎重に観察

3.定期的な経過観察
医師の指導のもとで効果を確認
副作用が出た場合はすぐに相談

自己判断での併用は避け、必ず医療専門家の指導を受けてください。


出典一覧

Miteva M. A Cannabinoid Hairy Tale: Hair Loss or Hair Gain? Skin Appendage Disord. 2022.
https://www.researchgate.net/publication/364102777_A_Cannabinoid_Hairy-Tale_Hair_Loss_or_Hair_Gain
Algahtani Y. Cannabis use associated with hair regrowth in alopecia universalis: A case report. An Bras Dermatol. 2023;98(3):339-342.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36688652/
Ko JM, et al. Cannabis use among patients with alopecia areata: Results from a national survey. J Am Acad Dermatol. 2022;87(6):1269-1272.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35726502/
Donovan JC, Fiedler J, et al. Topical hemp-derived cannabidiol for androgenetic alopecia: A case series. Int J Trichology. 2021;13(3):122-129.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35071090/



免責事項

本記事は、学術研究の結果を一般向けにわかりやすく要約した情報提供です。疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。

コロナ後遺症やその他の健康問題でお悩みの場合は、必ず医師・専門家にご相談ください。

CBDの使用については、日本の法規制を遵守し、信頼できる製品を選ぶことが重要です。


この記事の監修者

dr.masataka

正高佑志 医師
アストラサナ・ジャパン KOL(Key Opinion Leader)

1985年生まれ。医師。熊本大学医学部医学科卒。一般社団法人GREEN ZONE JAPAN代表理事&臨床カンナビノイド学会副理事長として、大麻草の安全性や有用性に関する啓発活動に従事。著書『お医者さんがする大麻とCBDの話』など。

専門分野:カンナビノイド医療、精神医学、依存症治療

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この記事を書いた人

アストラサナ広報担当。カンナビノイドをはじめとする健康情報をわかりやすくお伝え。
日本においても欧州水準まで身近にすることを目標に日々頑張っています。

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